初めてLT会で登壇しました
2021年8月7日(土)に、フィヨルドブートキャンプで「初めてのLT会 Vol.8」というLT会に登壇しましたので、その準備や感想などを書き残しておきます。実際に発表に使ったスライドはこちらです。
「初めてのLT会」とは?
フィヨルドブートキャンプで2~3ヶ月に1回開催されているオンラインLT会で、これまで主催・登壇ともに現役受講生が行なっています。「初めての」と銘打っているとおり、LTに初挑戦する現役生が登壇します。卒業生やメンターが登壇できるのかは不明ですが、今回6名の登壇枠は募集開始から半日も経たないうちに埋まってしまいましたので、あまり考慮しなくてもよさそうです。
フィヨルドブートキャンプはプログラミングスクールであると同時に、HRT精神溢れるコミュニティです。つまり、みんな優しくあったかいコメントをくれます。こういうコミュニティ内のクローズドな環境でLTに初挑戦できるというのは絶好の機会なので、チャンスがあれば参加してよいと思います。筆者も後先考えずに参加申し込みをしました。発表駆動(?)というやつです。
そもそもLTとは?
LT(エルティー)はLightning Talkの略で、Lightningは「稲妻」という意味。 5分程度の短いプレゼンのことで、短いこと以外基本的にルールはありません。
「初めてのLT会」では、そこまで厳密ではありませんが、発表と質問タイム合わせて5~10分が1人あたりの持ち時間となっています。
準備
発表のテーマ決め
LT会全体のテーマは『発見』でした。
解釈次第で柔軟に自分の発表テーマに繋げられるので色々迷いましたが、最終的には「フィヨルドブートキャンプに参加してから発見した新たな自分」に落ち着きました。正直、技術的なことについて語るには自信も時間もなかったので、とりあえず自分のことについて語るのが一番やりやすいと思ってこのテーマにしました。
原稿を書く
自分の持っている知識や経験から、聞き手が聞きたいことを洗い出すことからはじめました。そこから使えそうなネタや伝えたいことを取捨選択し、以下のように、VS Codeに原稿として書き出しました。Markdownの見出しがそのままスライド1枚という体で書きましたが、スライド作成時には2枚以上に分割することも見出しごと削除することもありました。
自分の経験を語るにしても、独りよがりになりすぎない&共感を呼ぶ内容にしたかったので、ちょうどよいさじ加減が難しかったですが、とてもいい経験になりました。今回はリハーサルで好感触を得られたので、大きく内容を見直しせずにすみました。
スライドを作成する
使い慣れていたこともあり、Googleスライドで作成しました。フィヨルドブートキャンプではKeynoteの方が主流なようです。ノウハウも蓄積されているのでどちらでも良いと思いますが、Googleスライドでスライドを作成するメリットを今回たまたま発見しました。
スライド作成画面の右下のボタンを押すと、「データ探索」という機能が使えます。テキストと画像を適当に配置するだけで、いい感じのレイアウトをAIが作成してくれます。時間に追われていたうえ、ズボラすぎる筆者には最高な機能でした。
あと、最大限文字をデカく、かつ変なところで折返していないかに注意しました。スライドに記述する文字は最小限に留め、詳細は原稿を読んでいけばいいんじゃないかなと、なんとなく想定していました。
ちなみに、デザインテーマはデフォルトのものから気に入った配色のものを適当にピックアップしました。適当に選びすぎて名前も覚えていません。挿絵はいらすとやに頼りました。公式サイトよりも、以下のいらすとや検索に助けられました。
練習する
2回のリハを終え、あとはひたすら練習するのみです。練習しているうちに原稿の内容を覚えてきたので、スライドのみで発表できるようになっていました。
普段はリビングで学習しているのですが、妻がいる隣で練習するのがすこし気恥ずかしかったので、風呂場にスマホを持ちこんで練習していました。GoogleスライドだとGoogleドライブのスマホ用アプリから作成したスライドを確認できるので助かりました。
Speaker Deckに発表資料をアップロードする
Speaker Deckに発表資料をアップロードする際、PDFに書き出してアップロードする必要があります。手順についてはこちらが参考になります。
また、Googleスライドの場合の注意点を探してみると、以下のQiita記事を見つけました。
そのままスライドをPDFにするとフォントが崩れるので一度pptxでダウンロードします。 その後パワーポイントで開いてPDFで出力するとフォント崩れがおきません(多少は元のスライドとは変わるけど)。 ※PDFエクスポートだけならライセンスは不要です
他の発表者に聞いたところ、フォントが崩れる問題はGoogleスライド・Keynote共通なようです。Mac App StoreでPowerPointアプリをインストールしておくとよいでしょう。
apps.apple.com本番
思ったより緊張しました。そのせいか、壇上に上がった直後に誤ってRemoを開いているChromeのタブを閉じてしまって尋常じゃなく焦りました。逃げ出したくなったわけではないです。あと、トリというのも結構しんどかったです。肩の荷がおりない状態で他の方の発表を見守るのも楽ではありませんでした。あみだくじめ…
アイスブレイク狙いで背景に本棚を映り込ませました。漫画でぎっしり埋まった本棚を全部写すとドン引きされると思ったので、Blu-rayを収納している本棚の一角だけ写すようカメラの位置を調整しました。
LTのタイトルについて
先日、『2001年宇宙の旅』ウォッチパーティが開催されてn回目の鑑賞をしたので、これにちなんでLTのタイトルをつけました。
初見の方は睡眠導入用にぜひどうぞ。大体いつでもNetflixかAmazon Primeで見放題です。
「映画のタイトルをもじる」のは、@eatplaynap329さんのアイデアを拝借しました。
細かい話をいうと、ホメロスのオデュッセイアは「行って帰ってくる話」なので、旅の途中で「オデッセイ」と銘打つのは変な話なんです。ただ、『2001年宇宙の旅』というタイトルだけは広く知られているでしょうし、原題のかっこよさは不朽のものなのでヨシとしました。ちなみに、全世界のあらゆる「行って帰ってくる話」は、オデュッセイアの物語構造が根幹になっています。
LTで紹介した映画について
どれも近年の傑作です。ぜひご覧になってみてください。
桐島、部活やめるってよ
吉田大八監督の『桐島、部活やめるってよ』(2012)は群像劇モノの青春映画です。
主人公の神木くんはスクールカースト最底辺でのオタクで、クラスメイトから馬鹿にされていますが、学校内でゾンビ映画を撮っているという素晴らしい役です。思春期特有の同調圧力の息苦しい感じがあまりにもリアルで、大変見どころです。
愛がなんだ
今泉力哉監督『愛がなんだ』(2019)は岸井ゆきの、成田凌主演の恋愛ドラマです。
岸井ゆきの扮する主人公はマモちゃんという男のことが大好きで、尽くして尽くして尽くしまくるのですが、無下にされてひどい扱いを受けます。それでもマモちゃんを追いかけ続けるというお話です。ところでこのマモちゃんという男は、どうやら顔面が成田凌だということ以外に何の魅力もないようなのです。なぜ主人公がマモちゃんのことが大好きなのかは観客にとっては謎なので、一種のミステリ映画のようにもなっています。
ソウルフル・ワールド
ピート・ドクター監督『ソウルフル・ワールド』(2020)は、ディズニー・ピクサーのアニメーション作品です。
仕方なく小学校の音楽教師をしていた主人公が、念願のジャズミュージシャンになるという夢が叶う直前に事故で瀕死になってしまいます。彼は死後の世界ならぬ「生前の世界」に迷い込み、人生を始めることを拒み続ける「22番」を説得するという話です。ピクサー作品ですが、子供が観てもサッパリわからない作品だと思います。
まとめ
参加申込から発表まで随分時間があったのですが、「そろそろLTの準備しなきゃな〜」とは思いつつ幾星霜、結局作業を開始したのは本番の一週間前でした。原稿に2~3日、スライド作成はほとんど一晩で仕上げました。ウダウダしてたり体調崩したりしていたとはいえ、追い込まれて火がつくにしても遅いです。さらに、夜のほうが作業が捗るので一定に保っていた生活リズムが壊れてしまいました。さらに1週間以上日報を書いていません。そろそろ軌道修正しないとヤバいです。
ですが、LT会に登壇して本当によかったと思います。発表後に頂いた感想も大変うれしく、これからの励みになります。定期的に見返してニヤニヤしようと思います。また次に発表する機会があれば、何か製作物を用意して技術LTをしてみたいです。
発表する「場」も「人」もいなければLTは成り立ちませんので、皆さんへの感謝は尽きません。ありがとうございました。